雑魚猫タワー 一隅にてEP
雑魚猫タワーは女性Voの四人組バンド。
「一隅にて」は雑魚猫タワーのサードminiアルバムになる。浮遊感、透明感あるサウンドで儚く消え入りそうな女性ボーカルが歌う。シューゲイザー、ポストロックっぽさもあるオルタナティブロックバンド。
浮遊感、透明感ある楽曲が多いこのアルバムで、なぜか、一曲だけどこまでも陰鬱な重い曲が収録されている。異彩を放っているのは3曲目、「ベルトコンベアに乗って」。鬱々とした重いギターで始まるこの曲は、社会の歯車となって、鬱屈とした日々をただただ送る人生をストレートな歌詞で歌っている。ヴォーカルの儚く消え入りそうな歌い方は他の曲と変わらずだが、重苦しいバックの演奏、どす黒い歌詞と相まって狂気を感じる。
「ベルトコンベアに乗って日々が始まる」
「だんだん途切れてしまう、どうして生きていたいのかわからなくなって、あぁ、なんもわかんなくなって、思考停止・・・」
うーん・・・暗い。けどここまでストレートな歌詞でもそこまでいやらしさを感じなかった。淡々と感情をこめずに歌ってることや、ほかの曲は真逆のイメージだからかな・・・。激しい曲ではないけど、強烈な感情をたたきつけたハードコアみたいな曲だと思った。
バンドは解散。雑魚猫タワーのメンバー含む「ソマリ」という名前のバンドを結成し活動中。
1. 踊るように倒れそうに
2. おわりの予感
3. ベルトコンベアに乗って
4. 杳として
5. 水中遊泳
ソマリ
http://somali-web.com/discography.html